だらだら食いは歯にも悪影響?!そのメカニズムと対策を徹底解説
現代社会において、仕事や家事、育児など、多忙な日々を送る人は少なくありません。そんな中、食事も時間に追われ、慌ただしく済ませることが多くなりがちです。しかし、食事の仕方が歯の健康に大きく影響を与えることはご存知でしょうか?特に、だらだら食いは、虫歯や歯周病のリスクを高め、歯の寿命を縮める可能性があります。今回は、だらだら食いが歯にもたらす具体的な影響と、そのメカニズムについて詳しく解説するとともに、対策方法についてもご紹介します。
だらだら食いの何が問題なのか?
「だらだら食い」とは、食事をゆっくり時間をかけて食べることではなく、短時間で何度も食べ物を口にする行為を指します。例えば、
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昼食後、間食としてお菓子やジュースを食べる
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夕飯前にもおやつを食べる
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食事以外でも、水以外の砂糖などの甘味料の入った飲み物をちょくちょく飲む
といった行動が挙げられます。一見、少量のものを食べるので問題ないように思えるかもしれませんが、実は歯の健康を大きく損なう可能性を秘めているのです。
だらだら食いが歯にもたらす具体的な影響
だらだら食いは、以下の3つのメカニズムによって、歯の健康に悪影響を及ぼします。
1. 口腔内の酸性化
食事をすると、口の中には食べカスが残ります。これらの食べカスは、口の中にいる細菌によって分解され、酸を生成します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯の原因となるのです。だらだら食いは、この酸が長時間口の中に留まる状態を作り出し、歯のエナメル質が溶解し続けるリスクを高めます。
2. 歯垢の蓄積
歯垢とは、食べカスや細菌が混ざり合って歯の表面に付着したものです。歯垢は、酸を生成するだけでなく、歯周病の原因となる細菌の温床にもなります。だらだら食いは、歯垢が長時間付着した状態を作り出すため、虫歯だけでなく、歯周病のリスクも高まります。
3.唾液の分泌量の減少
唾液は、口の中を洗い流し、酸を中和する働きがあります。しかし、だらだら食いは、唾液の分泌を抑制し、口の中を乾燥させます。唾液の量が減ると、酸の中和能力が低下し、歯の表面が酸にさらされる時間が長くなるため、虫歯のリスクが高まります。
だらだら食いは、様々な歯のトラブルを引き起こす
上記のように、だらだら食いは、虫歯や歯周病だけでなく、様々な歯のトラブルを引き起こす可能性があります。
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歯の変色・黄ばみ: 酸によって歯のエナメル質が溶解すると、歯の表面が傷つき、着色しやすくなります。
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歯の摩耗: 硬いものを長時間噛み続けると、歯の表面が摩耗していきます。
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歯の根の露出: 歯周病が進行すると、歯を支えている歯肉が下がり、歯の根が露出します。露出した歯の根はエナメル質に比べて弱く、酸に溶けやすいので、虫歯になりやすくなります。
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歯の喪失: 虫歯や歯周病が進行すると、最終的には歯を失う可能性があります。
だらだら食いを改善するための具体的な対策
だらだら食いは、生活習慣によって改善できるものです。以下に、具体的な対策をご紹介します。
1. 食事の回数を減らす
だらだら食いを防ぐためには、朝昼晩以外での食事を摂られている方は、回数を減らし、食事と食事の間隔を空けることが重要です。複数回の間食も控えるなど、工夫してみましょう。
2. 食事を集中して食べる
食事中は、テレビやスマホを避け、食事に集中しましょう。ゆっくりと噛み、よく味わって食べることで、満足感を得やすくなり、間食の欲求を抑えられます。
3. 水分をこまめにとる
こまめな水分補給は、唾液の分泌を促し、口の中を乾燥から守ります。食事の後には、水やお茶を飲むようにしましょう。
4. 食後には歯磨きをする
食後は、歯ブラシで丁寧に歯磨きをすることで、歯の表面に付着した食べカスや歯垢を除去できます。歯磨きできない場合は、水ですすぐだけでも効果があります。
5. 定期的な歯科検診
定期的に歯科医院を受診し、歯の状態をチェックしてもらうことが大切です。早期発見・早期治療により、重症化を防ぐことができます。
まとめ
だらだら食いは、虫歯や歯周病など、様々な歯のトラブルを引き起こす原因となります。健康な歯を維持するためには、だらだら食いを改善し、正しい食習慣を身につけることが重要です。今回ご紹介した対策を実践し、これからも自分の歯を大切にしていきましょう。
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