トランセントフラッシュホワイトニングのメリット:歯への負担を軽減した、最先端
のホワイトニング技術
近年、歯のホワイトニングに対する関心が高まっています。しかし、従来のホワイトニング方法には、歯へのダメージや痛みといった課題がありました。そこで注目されているのが、トランセントフラッシュホワイトニングです。今回は、トランセントフラッシュホワイトニングの特徴、従来の薬剤ホワイトニングとの違い、そしてその安全性と有効性について詳しく解説します。
従来の薬剤ホワイトニング:高濃度酸化剤と歯への影響
従来のホワイトニングの方法は、過酸化水素や過酸化尿素といった高濃度酸化剤を用いた「薬剤ホワイトニング」です。これらの酸化剤は、歯の着色物質を分解することで歯を白くします。しかし、この方法にはいくつかの課題があります。
まず、高濃度酸化剤は歯の表面だけでなく、象牙質にも作用します。象牙質コラーゲンというものに有害な変化をもたらすと論文でも結論が出ており、知覚過敏症状が出る率も非常に高い方法です。これは、酸化剤が象牙質のタンパク質成分を変性させるため、光の透過性を低下させ、かえって内部着色をマスクキングしてしまうという問題につながります。まるで卵白が熱で白くなるような状態です。
さらに、薬剤ホワイトニングは、エナメル質の下にある象牙質を「塗る」ようなイメージです。そのため、透明感のある白さではなく、不自然な白さになりがちです。また、エナメル質へのダメージにより表面が粗造になり、着色しやすくなってしまうため、コーヒーや紅茶などの着色しやすい飲食物の摂取制限が必要となるケースもあります。失活歯など、象牙質のタンパク質成分が少ない歯では、効果も低くなってしまいます。
トランセントフラッシュホワイトニング:光照射による画期的なアプローチ
トランセントフラッシュホワイトニングは、従来の薬剤ホワイトニングとは全く異なるアプローチを採用しています。高濃度酸化剤を使用せず、医療用高出力パルス青色LED光照射器という国内認証医療機器を用いた「光漂白」を行います。この青色LED光は、歯の着色物質を直接分解し、エナメル質に付着した外部着色だけでなく、象牙質内部の着色まで効果的に除去します。
この技術の最大のメリットは、歯への負担が極めて少ないことです。酸化剤を使用しないため、知覚過敏などのリスクが大幅に軽減されます。また、エナメル質や象牙質へのダメージもなく、自然で透明感のある白さを実現できます。着色しやすい飲食物の摂取制限も不要です。
トランセントフラッシュホワイトニングの副次的効果
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歯質強化効果: 光照射によって歯の表面が強化され、歯質が改善される可能性があります。
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殺菌効果: 青色LED光には、ウイルスや歯周病菌などの殺菌効果が期待されています。
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歯周組織血流量の増加効果: 血流増加による歯周組織の活性化が期待できます。
これらの効果により、口腔内の健康増進にも貢献する可能性があります。
安全性と有効性:幅広い患者層への適用可能性
トランセントフラッシュホワイトニングは、従来の薬剤ホワイトニングに比べて、安全性と有効性に優れています。
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歯への負担が少ない: 酸化剤を使用しないため、知覚過敏などのリスクが低く、歯へのダメージが少ないです。
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矯正治療中も可能: 矯正治療中の方でも安心して施術を受けることができます。
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妊娠中・授乳中・お子様も可能(歯科医師と相談の上): 従来のホワイトニングでは制限されていた妊娠中・授乳中の方やお子様も、歯科医師の判断の下で施術が可能です。
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シニア層にも効果的: 加齢による内部着色が強い方でも、効果が期待できます。
これらの特徴から、トランセントフラッシュホワイトニングは、幅広い年齢層や状況の方々に適したホワイトニング方法と言えるでしょう。
まとめ:新しいホワイトニングの選択肢
トランセントフラッシュホワイトニングは、高濃度酸化剤を使用しない新しいホワイトニング技術です。歯への負担を最小限に抑えながら、自然で美しい白さを実現できる点が大きな魅力です。従来のホワイトニングに満足できなかった方、安全性に配慮したホワイトニングを求める方にとって、新たな選択肢となる可能性を秘めています。 業界でも注目を集める最先端技術であり、今後の研究開発によるさらなる進化も期待されます。 ただし、個々の状況や歯の状態によっては、施術が適さない場合もありますので、必ず歯科医師と相談の上、施術を受けるようにしましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を読んでいただき、皆様の健康な体と笑顔を守るための一助になれば幸いです。
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